MoMoはベトナムのM_Service(Online Mobile Services JSC)が提供するスマホアプリ型電子ウォレットで、オンライン決済と実店舗のQRコード決済の両方に対応しています。実店舗では、QRコードとスキャナーやPOSを組み合わせて対面決済を受け付ける仕組みになっており、現金のやり取りを減らしながら会計を進められます。ベトナム人のお客様が多い日本の店舗では、インバウンド決済の選択肢の一つとして検討の余地があるサービスです。この記事ではmomoのキャッシュレス決済端末のしくみと導入ポイントを解説します。
momoのキャッシュレス決済端末は、Static QR Code(静的QRコード)とQuick Pay(POS Scanner/Payment Code読み取り)の二本立てで提供されています。静的QRコードは、M4B(MoMo for Business)ポータルでMerchant Profileを作成・審査したうえで発行される店舗専用QRを印刷して掲示し、ユーザーがMoMoアプリで読み取り金額を入力して支払う方式です。Quick Payは、ユーザーアプリで生成されたPayment Codeをレジ側のスキャナーやPOS端末で読み取り、POSサーバーからMoMoサーバーへ取引情報を送り承認結果を受け取る、店頭向けの高速決済フローとして位置付けられています。ここで説明する内容は2025年11月26日現在の情報です。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/docs/payment/guides/static-qrcode/)
静的QRコード決済では、どの銀行口座やカードから支払うかはユーザーのMoMoウォレット設定や接続口座に依存し、加盟店側はMoMoからの入金として売上を受け取る構造です。さらにMulti-QR(QR Đa Năng)を使うと、一つのMoMo QRで複数の銀行アプリや電子ウォレットによる支払いをまとめて受け付けられるソリューションとして紹介されています。どの銀行アプリ・ウォレットに対応しているか、また日本の銀行アプリが含まれるかなどの詳細は公開情報からは把握しづらいため、実際の導入時にはMoMoや決済パートナーに直接確認することが前提になります。
導入の起点は、M4BポータルでのMerchant Profile作成です。ここで事業情報・法務情報を登録し、MoMo側の審査や技術統合を完了させることで、Static QRやQuick Payを利用できるようになります。オンボーディングは、Merchant Profile登録から始まり、テスト環境での統合、SIT、本番Credentialsの発行、本番環境でのUATを経てGo-Liveに至る七つのステップとして整理されており、この流れに沿って実店舗決済を稼働させる設計になっています。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/vi/docs/payment/guides/quick-pay-pos/)
静的QRコードモデルでは、実質的な「端末」は印刷したQRコードとユーザーのスマホであり、専用のカードリーダーやマルチ決済端末は必須ではありません。Quick Payを利用する場合は、Payment Codeを読み取るためのScan Box、Handheld POS端末、2Dスキャナーなどが公式ドキュメントで「対応デバイスの一例」として示されています。特定の専用品に限定されているわけではないため、具体的な機種や接続方法は、POSベンダーや機器メーカー、MoMoのビジネス窓口と相談して自店のレジ環境に合わせて選ぶ流れになります。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/vi/docs/payment/guides/quick-pay-pos/)
MoMo公式は、Quick Payの利用シーンとして、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、病院、学校、映画館、観光スポットなど来店数が多く会計が集中しやすい業種を挙げています。Payment Codeを読み取るだけで支払いが完了するため、現金の受け渡しや釣銭対応が減り、レジ待ちを短くしやすい点が特徴です。日本でも、ベトナム人居住者や観光客が多い飲食店・物販店・観光施設などでは、インバウンド向け決済の一つとしてmomoのキャッシュレス決済端末を組み合わせるイメージが描きやすくなります。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/vi/docs/payment/guides/quick-pay-pos/)
Quick Payを使ったmomoのキャッシュレス決済端末では、周辺機器の選択によって運用スタイルを変えられます。Scan Boxはレジ前に設置する卓上スキャナーとして、スマホ画面のPayment Codeをかざして読み取るシンプルな運用に向きます。Handheld POS端末は、注文入力・決済・レシート印刷を1台でこなせるため、テーブルオーダーや店内を移動しながらの会計に適しており、既存POSを生かす場合は2Dスキャナーを接続してPayment Codeを読み取る構成も公式で想定されています。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/vi/docs/payment/guides/quick-pay-pos/)
POSレジとmomoのキャッシュレス決済端末を本格的に連携させたい場合は、Quick Payを利用する形になります。Quick Payは、パートナーのPOSサーバーとMoMoサーバーをAPIで接続し、POS側で入力した金額や取引情報をMoMoに送り、承認結果を受け取る店頭決済フローとして設計されています。Static QRはこれとは対照的に「Non-Integration Solutions」としてPOS連携を行わず、紙のQRコード掲示とユーザーのスマホだけで導入できるモデルとして整理されており、店舗の規模やシステム状況に応じて選び分けられる構造です。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/docs/payment/api/quick-pay/)
momoのキャッシュレス決済端末のメリットは、Static QRによる小規模導入とQuick PayによるPOS連携型の高速決済を同じ基盤で選べる柔軟さにあります。印刷したQRコードとユーザーのスマホだけで始めることも、Scan BoxやHandheld POSを組み合わせて多くの来店客に対応することもできる設計です。オンライン決済API/ゲートウェイでは、HTTPSとPGP暗号化を使い、パートナー公開鍵で暗号化しMoMo秘密鍵で署名する通信保護が採用されていると説明されています。一方で、Multi-QRを含む対応銀行アプリや電子ウォレット、国・地域ごとの提供条件は公開情報だけでは詳細を把握しにくいため、導入前にMoMoや決済パートナーに条件を確認することが欠かせません。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/docs/payment/guides/static-qrcode/)
momoのキャッシュレス決済端末は、M4BポータルでのMerchant Profile作成や技術統合、審査を前提とした事業者向けサービスとして説明されています。オンライン・オフラインを問わずMoMoでの売上をまとめて管理したい店舗や企業に向いた仕組みであり、特にベトナム人のお客様が多い店舗では、既存のインバウンド決済と組み合わせて検討しやすい位置付けです。日本法人がどのような条件でM4Bを利用できるかなど、国ごとの取り扱いは公開情報だけでは読み取りきれない部分もあるため、実際の導入にあたってはMoMoのビジネス窓口や決済代行会社、POSベンダーに相談して、自店の環境に合うかを確認することが重要です。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/docs/payment/onboarding/merchant-profile/)
他サービスからmomoのキャッシュレス決済端末に切り替える場合も、MoMoが公開するOnboarding Processに沿って進めます。Merchant Profile登録から始まり、テスト環境での統合とSIT、本番Credentialsの発行、本番環境でのUATを経てGo-Liveに至る、七つのステップが整理されています。日本の店舗では、既存の決済をすぐに止めるのではなく、まずStatic QRやMulti-QRを既存手段に「追加」し、利用状況やオペレーション負荷を確認しながら段階的に比重を移していく進め方が現実的です。
参照元:MoMo公式(https://developers.momo.vn/v3/docs/payment/onboarding/overall/)
「すぐに資金を受け取りたい」「決済手段の幅を広げたい」「訪日外国人に対応したい」など、店舗によって導入時に重視したいポイントはさまざまです。
本サイトでは、よくある重視ポイントである「入金サイクル」「決済手段の多さ」「インバウンド機能」に注目し、3つのキャッシュレス端末ブランドを厳選してご紹介しています。自店舗に適した端末選びの参考にぜひご活用ください。
momoのキャッシュレス決済端末は、印刷した静的QRコードだけで始めるライトな導入から、POS連携型のQuick PayやMulti-QRによる複数ウォレット対応まで、店舗の段階やニーズに合わせて拡張しやすい設計になっています。専用端末に縛られず既存POSやスキャナーを生かせる一方で、対応ブランドや提供条件は国やパートナーによって異なるため、導入前には必ずMoMoや国内の決済事業者・POSベンダーに条件を確認することが欠かせません。ベトナム人のお客様が多い店舗であれば、まずStatic QRによる小さな導入から試し、自店に合うかを見極めながら段階的に利用範囲を広げていく進め方が現実的です。
キャッシュレス決済端末を選ぶ際に重視されやすいサービス別で、おすすめの決済端末を紹介しています。
入金サイクルは最短翌営業日。月2回支払いのキャッシュレス決済サービスが多い中、売上がすぐに手元に入ることが魅力。
迅速な仕入れが必要なイベント出店時でも、仕入れ用の資金を確保しながら運営が可能。
77種の決済種類に対応。特定地域で展開しているアプリやQRコードなどにも対応しており、地域活性化や集客を支援する効果も期待できる。
地方銀行が提供する決済にも対応し、銀行とのつながりが強い高齢者への強みも発揮。
米ドルを始めとした19種類の通貨で決済が可能なため訪日外国人へのサービス向上が可能。
また、免税処理をパスポートの読み取りと商品情報などの入力のみで行え、お客様とスタッフ双方の手間が省ける。